心の葛藤①
今までに下は4歳から上は
89歳までの幅広い世代の方をみて感じることがあります。
兄弟姉妹間の葛藤です。
兄弟姉妹のいる方は、ほぼ兄弟姉妹間の葛藤、嫉妬があると思います。
まず親の目線から、両親にとって長子(第1子)には、親の愛情が100%だとすれば、その100%をその長子に与え、その長子も100%の愛情を受けて感じることができます。
しかし中間子(第2子)や末子(第3子)がお腹の中に宿ったり、産まれたりすると、100%しかない愛情は下のお子さん、中間子や末子の方へ移ります。
これは親にとっては、当然手のかかる方へ手をかける(愛情を注ぐ)のが自然です。
しかし子にとっては、これはまだ幼すぎて理解できません。
最初に100%の愛情を注いでもらった長子は100%を知っています。
100%でなくなったら、愛情が不足していると感じます。
そして親の愛情を自分から奪った存在である、中間子や末子に対して嫉妬し、怒りや憎しみの感情を抱いたりします。
さらに親に対しても、なんで自分でなくて、下の兄弟姉妹ばかりなのだと怒りや憎しみの感情を抱きます。
中間子や末子も上の兄弟に対しての嫉妬があります。
中間子は長子と同じように下の兄弟に愛情を奪われた事による嫉妬があります。
末子は愛情を奪われた経験はありません。
しかし長子以外の他の兄弟達は、上の兄弟に対して嫉妬をすることが多いのです。
それは上の兄弟の方が経験することが先だからです。
学校へ入学する際などに学用品を揃えてもらう際に、下の兄弟達は上と同じタイミングで自分も欲しいと考えます。
年齢差による差もあります。
兄弟間でお年玉や誕生日のプレゼントなどが年齢差で異なると思います。この差が嫉妬に繋がります。
そして兄弟で差をつけたご両親に対しても、怒りや憎しみの感情を抱くことがあるのです。
子供は親の愛情をすべて独り占めにしたいと考えるのだと思います。
なので子供は自分を大事にしてくれないと被害者意識を持っています。
しかし当人達も親になれば、子から同じように思われるのです。
親にならなければ親の気持ちはわかりません。
子供は親に対していつまでも子の目線しか持っていないことが多いです。
親になって初めて親の葛藤に気づけるのだと思います。
この気づきが起こらないと葛藤は消えないのです。